グローバル・ソリューションズ・コンサルティング株式会社

グローバル・ソリューションズ・コンサルティング株式会社(以下、GSC) 
都丸様(マネージャー)
佐久間様(シニアマネージャー)

企業URL

https://www.global-solution.jp/

グローバル・ソリューションズ・コンサルティング株式会社
(以下、GSC) 
都丸様(マネージャー)
佐久間様(シニアマネージャー)

企業URL:https://www.global-solution.jp/

■GSC 会社概要

2005年の設立より、不動産、投資、金融、外資系という切り口で、主に会計及び税務関連、ファンドマネジメント、バックオフィスサポートのサービス提供を行っており、併せてIR/ESG開示支援及び翻訳業務についてのサービス提供も行っている。受注比率としては、不動産ファンド案件が7割、外資系企業の会計税務案件が2割、その他IR/ESG開示支援や翻訳等が1割で、クライアントはアメリカ、香港、シンガポール、韓国など多岐に渡る。
不動産ファンド案件では不動産ファンドの組成やクロージング~期中管理~清算までを一貫したサポートを提供している。外資系企業案件では、会社/支社設立の手続きから、設立後の経理のアウトソースや支払業務の支援など日本への進出をサポートしている。
単にサービスラインにあるサービスを提供するのではなく、顧客毎にオーダーメイドのサービスを提供。出来ない理由を考えるのではなく、常に出来るためにどうすればよいか?という視点で、クライアントと同じ船に乗るつもりで業務を行っていることが強み。
特に外資系クライアントから求められるのは、税務処理や会計処理のアウトプットだけではなく、関連する業務知識・法律・慣習や、有効な解決策の提案等であるため、必要なのは高度な語学力ではなく、実は物事(経済事象)を深く考え、合理的に回答・説明を行うことである。単なるサービスプロバイダーではなく、多様な視点から+αの価値を提供し、丁寧に合理的な説明ができることが同社が選ばれる理由である。

GSC 都丸様
(マネージャー)

現在の業務内容は?

弊社(GSC)は、不動産SPCや外資系企業への会計税務サービスをメインに提供している会計事務所で、主に国際税務を担当しています。子育てをしながら時短で勤務しているため時間の制約はありますが、業務の幅は広く、様々な税目の相談をはじめ、申告書作成に留まらない業務が多いです。

これまでのご経歴と現職を選んだ理由は?

新卒では大手の外資系会計事務所に入所し、主にインバウンドの税務業務に従事しました。10年ほど勤務した後に子育てと仕事をうまく両立させるために独立開業しましたが、子供の世話に手が掛からなくなってきた頃、自分が得意とする分野にもっと注力したいと思うようになり、再び会計事務所勤務を考えました。国内系の事務所に何社か勤務しましたが、社内ルールの窮屈さや仕事のスタンスの違いは大きく、どれも短期間で転職してしまいました。今の事務所に出会えなければまた独立した状態に戻っていたかもしれません。会計事務所の転職活動をして感じたことは、どこも大差ない仕事をしているように見える業界ですが、選ぶ事務所により、かなり働き方やキャリアに差がでるという点でした。今の事務所では、所長のプロフェッショナル意識が自分にマッチして、やりがいをもって仕事に取り組めています。

前職での経験はどのように活きていますか?

私が時短勤務でも採用してもらえたのは、若い時に思いきり仕事に打ち込み、幅広い経験を積めたからなのかと感じます。最初の10年間に学んだことは、税務の問答集を見てもわからない、税務当局に質問してもはっきりしない、そんな問題にどうやってアプローチしたら解決に近づきお客様にも満足してもらえるかということです。結局は税法の条文に戻ってひたすら考えたりする経験が今の自分の仕事に対する姿勢につながっている気がします。また、独立していた期間には、大手の事務所では経験できない仕事(例えば会社に経理をわかる人がいなくて1から10までアドバイスしなければいけない)も経験し、細かい業務をする大変さも理解できたのは良かったと感じています。

今後身につけなければならないと感じる部分は?

お客様とのコミュニケーション力を更に磨くことでしょうか。税務には解釈が分かれるような問題が多く、会計事務所の説明次第でお客様の満足度も大きく違ってくると思います。お客様がご自分で満足できる選択をできるよう、いかにわかりやすく誤解のないよう、取りうる選択肢や根拠を説明できるか、は重要なことだと感じます。

現職でのやりがいは?

一番は取り扱いや条文の解釈などに悩んで考えを整理したい時に話し合えるプロフェッショナルな仲間と共に仕事ができることに非常にやりがいを感じます。幅広く業務を任せてもらえると全て1人で進めないといけないと思われがちですが、決してそんなことはありません。所長をはじめ経験豊富でプロフェッショナルな仲間がいるため、行き詰った時はいつでも相談できます。GSCでは、会社として仕事を受託しているという意識があるため、仲間も真剣に議論してくれます。仲間とのレベルの高い議論を経て、考えの精度を高めることができると気持ちが高揚するのを感じます。
また、GSCは、20~30代が多く所属していますので、若いスタッフの方々のやる気や成長を隣で感じられることも大きなやりがいとなっています。

苦労をしている部分は?

GSCは英語を多用するインバウンド系の案件が多いので、英語力を磨かなくてはならないと感じることが非常に多いです。加えて、海外の親会社への日本の税務に関する説明では、税務の解釈が分かれる部分等をいかに理解してもらえるよう説明できるか、という点が難しいと思います。

1日の仕事の流れ

朝は9時を目安に出社します。コアタイムありのフレックスなので、朝から簡単な家事をしたり、10分程度の違いで電車の混み具合を避けられたり、融通が利く点が助かっています。電車の中では常に税務のことを考えるようにしていますね。考える作業は手を動かさなくでもできますし、移動中に考えておくことで事務所での時間をより有意義にできますから。出社後はメールチェックと共に今日のTo doを確認します。時短勤務なので、やることを決めて集中して業務を行います。お昼休みも自分のタイミングで取れるので効率がよいです。高めのパーティションで一人一人区切られているので自分のペースを保ちやすいため、自分のブースで食べることが多いですね。社内の打ち合わせもTeamsで行うことがほとんどです。誰がいつリモートワークするのか気にせず開催できるので。夕方はたてこみますが、なんとか終了させ17時頃には退勤します。書類を持ち出さなくて済むリサーチなどは家で行うこともあります。

今後のキャリアプランや目標について

自分の経験で有益なものは後輩に伝えていけたらと思っています。知識自体は時間とともに陳腐化するので、仕事の取り組み方や目標の持ち方など、この仕事に対するスタンスで参考になる部分があればと思います。女性は様々なライフスタイルと仕事のやり方があるので、結婚や出産があってもキャリアをつなげる方法とか、無難に仕事をやりたいと思って入ってきた人が上を目指したいとなった時にこういう方法があるよ、と話すとか。同業に知り合いが多いのでいろいろなケースを見てきたこともアドバイスに活かせればいいなと思っています。

同業界を目指す方へのメッセージ

会計税務の業界は、常に学び続けなければいけない業界ですが、その分蓄積される知識を活かして長く続ければ続けるほどやりがいを感じられることが増えていきます。お客様から頼りにされる場面も多く、会計税務のプロとして働ける環境があります。個人法人問わず税金と無縁ではいられないので、皆の関心のあることに詳しくなれて、お客様を通じ違う業界、違う国も身近に感じることができる非常にエキサイティングな仕事だと感じます。

GSC 佐久間様
(シニアマネージャー)

GSC 佐久間様
(シニアマネージャー)

現在の業務内容は?

弊社(GSC)は不動産、投資、金融、外資系といった切り口から、主として外資系企業への会計税務サービスや、不動産のファンドマネジメントサービスを提供しています。私は、これら個々の案件に係るマネージャー業務に従事しています。具体的には、記帳・税務申告等のレビューは勿論のこと、会計・税務論点等の検討に加え、外資系企業案件全体の取りまとめも行っています。加えて、会社の経営企画業務にも従事しており、業務・組織改善や採用活動等にも中心メンバーとして関与しています。

これまでのご経歴と現職を選んだ理由は?

大学卒業後、あずさ監査法人に入社しました。まず国内で銀行・証券会社・ノンバンク等、様々な金融機関の監査を中心に約6年間従事した後、2016年から約3年間KPMGニューヨークに赴任し、現地金融機関の監査に現場責任者として従事しました。帰国後はマネージャーとしての監査業務に加え、IFRS(国際財務報告基準)のアドバイザリー業務に約2年間従事していました。
監査法人でマネージャーとして勤務している中で、監査法人での業務は一通りやり切ったと感じ、今一度、今後のキャリアを深く考えるようになりました。自分自身、今後目指す道は大きく2つあると考えていました。一つは、このまま監査法人でキャリアを積み、パートナーを目指していく道。もう一つは、監査法人で培った知識や経験を活かして新天地で新たな挑戦をしていく道です。非常に悩みましたが、プロフェッショナルとして更に成長するため、財務諸表の作成側・経営側の立場で仕事をしたいと思い、最終的に後者の道を選択しました。GSCは、一人一人の顔が分かる適正規模の会計事務所であること、英語や会計税務の専門性が磨ける環境にあること、Big4出身者も多くプロフェッショナルの集合体と感じたことが入社を決めた大きな理由です。

前職での経験はどのように活きていますか?

国内・海外での監査を通じて、様々な会社の実務を見てきた経験はGSCでも活きています。GSCでの業務の中心は、財務諸表の「監査側」ではなく「作成側」ですが、会計基準等に照らし合わせてどう実務に落とし込むかという判断をする際、前職の経験は非常に役立ちますし、監査側の立場を理解しているという点は、現職にも活きていると思います。それ以外では、意外なところかもしれませんが、プロジェクトマネジメントの経験ですね。監査は多くの人々が関わるため、事前の段取りや調整が必要でしたが、GSCでもレポーティングや税務申告等、期限のある仕事が多いので、期限管理をしながら仕事を円滑に回していく上で、前職で培ったプロジェクトマネジメント力は非常に役に立っています。

今後身につけなければならないと感じる部分は?

監査法人では、出来上がった仕訳・試算表・財務諸表等を見る立場でしたので、GSC入社時点では、作成側の実務はほぼ分かっていなかったというのが実態でした。入社当初は、会計事務所の「新人」として、一から仕訳を考え会計ソフトに入力したり、税務届出や税務申告書を作成したりしていましたね。また、弊社では外資系企業や不動産特有の業界知識が求められるため、足りない部分は書籍で学ぶことに加え、周囲の方に質問する等して日々キャッチアップしています。

他に今後身につけなければならないと感じている部分は、新規案件の提案~受嘱~サービス提供を一人で完結するスキルです。監査法人では、新規受嘱についてはパートナーが中心に動きますから、自らが責任者として主導して進めた経験はなかったので、今後更にステップアップするためには、必要なスキルと考えています。

現職でのやりがいは?

監査法人時代は、クライアントと対峙しなければならない場面が時折ありました。監査人という立場上、仕方ない部分もあるのですが、監査基準や会計基準等に照らして、クライアントの望む結果にならず、もどかしい思いをすることも多々ありました。
現職では、クライアントと同じゴールに向かって仕事をしますので、自分のパフォーマンスがそのままクライアントの利益となり、クライアントから感謝されることも多く、非常にやりがいを感じます。

苦労をしている部分は?

監査法人は、基本的には会計士試験合格者が集まっているので、皆同じレベルの知識を持っていますし共通言語もあります。一方、GSCの場合は会計士だけでなく、税理士法人・不動産会社・事業会社等、様々なバックボーンを持っているメンバーの集合体なので、相手に合わせて話を進める必要があります。ここは苦労している部分でもあり、逆に学べる部分も多いです。
また、監査であれば財務諸表の適正性に対して「合理的な保証」を得られればよく、1円単位まで合わせる必要はありませんが、作成側の立場では、きっちり合わせる必要があるので、細かく詰めるという点が大変ですね。ただ、曖昧のままで終わらせられないので、しっかりとした知識が身につくというメリットがあるとも言えます。

1日の仕事の流れ

まず9時頃にメールチェックを行いますが、その後は、各案件の状況に依りますので、決まったルーティンがないというのが実態です。通常は、自分の担当する案件に関するレビュー・承認対応をしたり、社内相談に乗ったりすることが多いですね。また、難易度の高い質問・論点については、自ら検討し、クライアントへ説明を行うこともあります。それらの業務と同時並行で、採用面接をしたり、業務改善プロジェクトを進めたりもしています。なお、業務の状況にもよりますが、最近子供が生まれたこともあり、午前中は在宅ワークを行うことも増えました。月末等の繁忙期は残業が多くなる傾向にありますが、それ以外については自分の業務状況によって、定時に帰る日もあります。プロフェッショナルとして各個人の裁量に任せる組織風土なので、周りが仕事しているから帰りづらいということはありませんね。

今後のキャリアプランや目標について

私は現在入社2年目ですので、業務に必要な知識や経験を積み重ねている最中です。そういう意味では、「弊社の業務内容についてであれば問題なく一通りこなせるようになる」というのが個人の短期的な目標ですね。長期的な目標としては、グローバルで活躍できる会計税務のプロフェッショナルだと、胸を張って言えるようになりたいと考えています。

同業界を目指す方へのメッセージ

私の経験から、現在監査法人で働いている方に向けてメッセージを送りたいと思います。監査法人は、業務に慣れると居心地が良くなり、長く働き続けることが可能な業界だと思っています。一方で、長く在籍すればするほど、監査知識・経験は深まる一方、キャリアの選択肢が狭まっていくことも事実です。私が大事だと考えることは、自分自身に対して、「監査法人で働き続けることで本当に後悔しないのか」という問いかけをすることだと思います。その結果、監査法人でキャリアを築いていくことに自分自身が心から納得するのであれば、その道を極めていくべきだと思います。ただ、その問いかけをせずに何となく働き続けていくと、将来的に後悔する可能性が高いと考えています。
私の場合は、このまま「監査ができる会計士」でキャリアを終えてよいのかという想いが転職に踏み切ったきっかけになりました。転職後は、毎日学ぶことが多く、日々成長しているという実感があります。キャリアについては、自分自身が納得した選択であれば全て「正解」だと思っています。現在監査法人で働かれている方については、是非後悔のないキャリアにしていただきたいです。

まずはお気軽にご相談下さい

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